はんざき大明神【湯原温泉の民話】
湯原の民話「はんざき大明神」
今回は、伝説の大はんざきが登場する民話「はんざき大明神」を紹介します!
はんざきの森「はんざき大明神」
湯原温泉にあるはんざき大明神には、かつて湯原にいたとされる大はんざきが祀られています。
大はんざきとは、湯原に伝わる「はんざき大明神」という民話に登場する、昔湯原に棲み怖れられていたオオサンショウウオのことです。
毎年8月8日に湯原で行われる「はんざき祭り」というお祭りがありますが、この民話が元となったお話になります。
民話「はんざき大明神」
はんざき大明神が建てたられたお話である「はんざき大明神」をざっくりご紹介します。
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昔、向湯原村に龍頭の淵という大きな淵があり、そこに大きなはんざきが棲んでいて、この淵を通りかかる人や牛馬までも尾っぽで淵に叩き落としては餌食にしていた。ある時、向湯原村に住む三井彦四郎と言う若者が中心になり、この大はんざきを退治することにした。 彦四郎は、腰に綱を結び村人にその端を持たせ淵に近づくと、ワザと大はんざきに飲み込まれた。彦四郎は持っていた小刀を使って大はんざきの腹を切り裂きはい出すと、合図をして腰に結んだ綱を村人に引っ張らせ、力を合わせて大はんざきを引きが上げた。その時大はんざきは、長さ3丈6尺(約10メートル)、胴回り1寸8尺(約5メートル)もあったという。その後、毎夜、彦四郎の家の戸口ですすり泣く声が聞こえるが、のぞいて見ても誰も居ないということが続いた。そのうちに、彦次郎の家の者が次々と病で死んでしまい、ついには彦次郎も病に倒れ、一家は死に倒れてしまった。さらには村にも色々な災難が出始めるようになり、この大はんざきの祟りを恐れた村人は、竜頭の淵に祠を作りそれをはんざき大明神としてお祀りすることとした。このはんざき大明神を由来をして、毎年8月8日にははんざき祭りが行われるようになった。
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(ゆばらの民話「はんざき大明神」を要約)
民話ということで、実際に10メートルの大はんざきがいたかどうかは実際わかりません。
ただ、この地の最古の歴史書である「作陽誌(1691)」には、さらに100年前の出来事として記載されていて、ただの昔話ともいえないみたいです。
もしかすると本当に大はんざきがいたのかと思うと、どこかロマンを感じますね。
こちら冊子に、紹介したはんざき大明神のお話が載っています。
こちらは、はんざきセンターで読むことができますし、お土産として購入することもできます。
はんざき大明神へ参拝する際は、大はんざきとはどのような姿だったのか、少し想像してみるのもいいですね。
ちなみに、この大はんざきの大きさを基にして作られた山車が、はんざきミュージアムに展示されています。
そちらでは、実際の大きさを体感することができますので、ぜひ、ミュージアムの方も合わせてご覧になってみてください!
以上、はんざき大明神の紹介でした。
日本で唯一のはんざきを祀った大明神の方もぜひ訪れてみてくださいね!
それでは (・ー・)ハンザキー