温泉とは何だろう【湯原温泉は単純温泉♨️】
温泉とは何だろう。。。
今回は、温泉について紹介していきたいと思います。
このテーマはすごく長くなるので、何回かに分けて書いていきます。
今回は「けっきょく温泉ってなんだ?」の部分をお伝えしていきますね。
温泉の定義
まずは、温泉の定義について確認していきましょう!
温泉は、昭和23年に制定された「温泉法」により、地中からゆう出する温水、鉱水及び水蒸気その他のガス(炭化水素を主成分とする天然ガスを除く。)で、表1の温度又は物質を有するものと定義されています。
<引用:環境省 温泉の定義 [温泉の保護と利用]>
つまり
- 地中から出でてきた時の温度が25℃以上ある
- 25℃未満でも指定物質がどれかひとつ以上規定量含まれている
のどちらかに当てはまっていたら、温泉と呼んでいいのです。
指定物質は全部で19種類あって、「リチウムイオン」「ラドン」などがあります(詳しく知りたい方は環境省のページをご覧ください)。
水蒸気やガスでも定義上は温泉となるケースもあるとか。ガスが温泉って言われても、嬉しさはないかもですが。。。
療養泉の定義
温泉とは別に、「療養泉」と言われるものが存在します。
療養泉とは、温泉(水蒸気その他のガスを除く。)のうち、特に治療の目的に供しうるもので、表2の温度又は物質を有するものと定義されています。
<引用:環境省 温泉の定義 [温泉の保護と利用]>
ざっくり言えば、温泉の中でも病気や怪我に効くとお墨付きがついてるものですね。皆さんが思う「身体にいい温泉」とはこちらのことになります!
療養泉には、含まれる成分によって10種類に分けられ、それぞれの泉質ごとに期待できる効能があります。
名前はわかったけど、どんな効能あるねん???ってなりますよね笑 わかります(長くなるので細かいところは次回に紹介していきますね。。。)
湯原温泉近辺の有名温泉地はこんな感じですね。
みなさんのお好きな温泉はどれに分類されているでしょうか?
源泉掛け流しとは
「温泉といえば源泉掛け流し」みたいなイメージありますよね。
この「なんちゃらかけ流し」という言葉には、いくつかの種類があります。
「かけ流し」の基本
浴槽に常時新湯を注入して溢流(オーバーフロー)させ、溢流した湯を再び浴槽に戻して再利用しない「かけ流し」の状態で、注入する新湯については温泉を利用しなければなりません。
<参考:温泉用語解説 | 日本温泉協会>
「温泉かけ流し」
温泉への加水および加温は可能ですが、実施している場合はその状況とその理由を明示することが義務付けられています。
<参考:温泉用語解説 | 日本温泉協会>
「源泉かけ流し」
温泉へ加水することは出来ないことになっています。
なお、公正取引委員会では成分の変化が少ないという観点から加温に関しては可能という見解を示していますが、実施している場合はその状況とその理由を明示することが義務付けられています。
<参考:温泉用語解説 | 日本温泉協会>
「源泉100%かけ流し」
温泉への加水・加温はいずれもすることは出来ないことになっています。
<参考:温泉用語解説 | 日本温泉協会>
ざっくり解説いきます。
湧き出した新しい温泉がずっと浴槽に流れてきている状態であれば「かけ流し」です。
なので「浴槽から温泉が溢れててもったいないなぁ」と思ったあなた。それはかけ流しの温泉になっていて必要な演出なのです笑。
- その温泉に温めたり水混ぜたりすると「温泉かけ流し」
- 温めただけだと「源泉かけ流し」
- 何もしてなければ「源泉100%かけ流し」
手を加えた場合は明示が必要なので、温泉利用する際にはチェックしてみましょう!
1点注意なのは
「源泉かけ流し」という定義が、団体や各市などの間で少しずつ違っていて、例えば「源泉かけ流し=100%かけ流し(つまり何も混ぜてない)」とするケースもあります。
源泉かけ流しと聞くと「体にいい」とか「それ以外はニセモンだ」とか思いがちですが
例えば、1日の入浴者が多いような温泉では、むしろ衛生面から循環させる必要もあったりします。
なので源泉かけ流しを選ぶ基準にするのはもちろんですが、ちゃんと「いい状態で入れる」状態にしてくださっている温泉を選ぶことがベストだと思うので、100%に固執せずに選んでもらえたらと思います。
だいぶ長くなりましたので、今回はここまでにします。
それでは (・ー・)