湯原温泉の歩き方

岡山県の名湯「湯原温泉」の楽しみ方を紹介します!

温泉の効き目とは【湯原温泉は肌にやさしい美肌の湯♨️】

温泉の効き目とは

今回は、温泉の泉質について紹介していきたいと思います。


このテーマはすごく長くなるので、何回かに分けて書いていきます。

今回は「温泉には色々な効き目がある」という点をお伝えしていきますね。

 

 

温泉の泉質

温泉には「療養泉」と呼ばれる、いわゆる身体にいい温泉があります。

 

含まれている成分で10種類に分類されていて、それぞれの効能があります。


上記に認定されない温泉は、温泉分析書に「温泉法上の温泉」または「温泉法第2条に該当する温泉」というように記載されます。

 
「あれ、もうちょっと種類なかったっけ?」

と思われかた方は大ベテランです!実は泉質名は昭和53年から新名称に切り替わっています。

 

新旧の対比の詳細はこちらをご覧ください。

www.spa.or.jp 

 

泉質と効能

それでは「効能」の中身をみていきましょう!


泉質名がついた温泉には効能(適応症)があり、次のような2つがあります。

  1. 共通の効き目である「一般的適応症
  2. 泉質ごとに違いがある「泉質別適応症」

 

一般的的適応症

どの温泉でも期待できる効き目ですね。つまり、どの療養泉に備わっている「温泉のよさ」といったところです。具体的には、以下のようなものがあります。

 

一般適応症

<参考:環境庁 温泉療養のいろは

 

 

泉質別適応症

泉質ごとに決まったものですね。ここがいわゆる温泉の個性になるポイントの1つになります。それぞれ次のようになっています。

 

単純温泉と塩化物泉

泉質別適応症:単純温泉、塩化物泉

 

単純温泉」は他と比べて名前が弱く笑、一番効き目が弱そうじゃね?といった印象も受けがちですが、「刺激が少なく優しい温泉」ということで、お年寄りから子供まで入浴できるのが良さです。

 

単純温泉の中でも、アルカリ性が高いものは美肌効果も期待できます(ちなみに、正式な書面で「美肌効果」とは記載されないですが、美肌効果を適応症とは呼ばないためなので、勝手に宣伝してる訳ではないです)

 


有名な単純温泉としては、


岡山県湯原温泉


岐阜県下呂温泉、長野県・鹿教湯温泉

 

などがあります。

 

炭酸水素塩泉と硫酸塩泉

泉質別適応症:炭酸水素塩泉 硫黄塩泉
 

二酸化炭素泉と含鉄泉

泉質別適応症:二酸化炭素泉 含有泉 

酸性泉と含よう素泉

泉質別適応症:酸性泉 含よう素泉
 

硫黄泉と放射能泉 

泉質別適応症:硫黄泉 放射能泉
 

美肌効果やお湯の色とは何なのか

 温泉を調べていると、美肌効果とか乳白色のお湯、とか書かれているのを見たことはないでしょうか。

 

温泉(厳密には鉱泉)には、泉質の他にも次のような違いがあります。

  • 液性(pH)
  • 浸透圧
  • お湯の色

 

液性

こう言われると難しいですが、簡単に言うと「酸性・中性・アルカリ性」の分類ですね。なつかしのリトマス試験紙を思い出します笑

 

液性は以下のように決められています。

  • 強酸性泉    pH2未満
  • 酸性泉     pH2~3未満
  • 弱酸性泉    pH3~6未満
  • 中性泉     pH6~7.5未満
  • アルカリ性泉 pH7.5~8.5未満
  • アルカリ性泉  pH8.5以上

 

酸性の温泉には、肌のピーリング効果があるとされていて、お肌の一番古い角質を溶かすことでツルツルになる効果が期待されています。

 

一方、アルカリ性の温泉は、お肌の皮脂を溶かして皮膚の汚れを中和する効果があります。また、ぬるぬるしたお湯が、お肌をすべすべにしてくれます。

 


浸透圧

こちらも理科の実験とかで出てきた思いがありますね。染み込みやすさという感じでしょうか。

 

温泉では以下3つに分類しています。

  • 低張泉 等張液より浸透圧の低いもの(8g/kg未満)
  • 等張泉 等張液と同じ浸透圧を持つもの(8~10g/kg未満)
  • 高張泉 等張液より高い浸透圧を持つもの(10g/kg以上)


低張性の温泉は、水分が皮膚を通して身体へ入ってきやすくなります。入浴すると指などがしわしわになった経験があると思いますが、これが低張性のお湯の特徴です。

 

等張性の温泉では、温泉と体の浸透圧が同じくらい、ということで水分の移動はほぼ起こらないものです。

 

高張性は、身体の水分が温泉の方へ出て行くほうになります。なので、脱水や湯あたりに注意しながら入浴をしましょう。

  

 

温泉の色

温泉の色は無色透明を基本として、ざっと5つほどの色分けがあります。

 

色が変わる仕組みについては複雑なので、詳しく知りたい方はこちらのサイトをご覧ください。

www.spa.or.jp

 

 

簡単にまとめると

 

温泉に含まれている成分や泉質、噴出後の科学反応で色が変わる

 

です。。。そんなことは分かりきっているよ、と言われそうですが笑

 

 

お伝えしたかったのは、泉質で色が決まるのではなくて、空気に触れたり光の加減などの様々な要因で色が変わるということです。


なので、、、

 

アルカリ性だからでしょ(完全にイメージだけです笑)」

 

なんてことではなく、温泉地によっての違いがあったり、また時間ごとに色が変わったり、なんと7色に変化するものまで存在するそうです!

 

温泉の楽しみとしては、見た目の綺麗さも魅力の1つだと思うので、効き目と合わせて、色味も組み合わせて選んでみてはいかがでしょうか。

 

 

気をつけること

さてここまで「身体にいいぞ!」と言い続けてきましたが、気にしておいて欲しいことがあります。

 

持病がある方や症状の状況に注意

身体にいい部分があるとは言えど「すぐに効く」ことばかりではなく、時間をかけて療養することも必要なことはあります。

 

また、持病をお持ちの方や、傷や打身でもその症状によって、効く効かないもあります。

 

なので体調に不安がある方は、主治医の方や温泉療法の専門家に意見を聞きながら楽しむのをお勧めします。

 

 

そういえば、湯原温泉では

 

温泉指南役がいらっしゃる旅館、や

 

湯けむりドッグプラン

 

といったものがありますので、ぜひ利用してみてはいかがでしょうか。

 

www.maniwa.or.jp

 

 

酸性やアルカリ性

酸性の温泉は、入浴でお肌が弱くなるため

 

身体をゴシゴシとこすったり長湯するのは控えましょう

 

また、シャワーなどで洗い流すように心がけましょう。

 

アルカリ性の温泉も、お肌の洗浄力が強いため乾燥しやすく、アトピー体質や敏感肌の方の場合には、時に肌の状態を悪化させてしまうことがあります。入浴後は

 

しっかり洗い流し、化粧水やクリーム、ボディオイルでしっかり保湿

 

しましょう。 

 

浸透圧

低張泉は、水分が身体に入ってくるので、皮膚がしわしわになったりむくんだりします。

 

高張性の方は、水分が抜けるので、脱水に注意しないといけないです。

 

 

温泉にはゆっくり浸かりたい、という気持ちは十分にわかりますが

 

浸かりすぎるのもよくない

 

 ことはしっかり覚えておきましょう!


まとめ

温泉を選ぶポイント

・泉質
・泉性
・浸透圧
・色

 

そして、健康にいいとされる温泉ですが、運動や休養、食事といったものも含めてこそ「よい健康」に近づくのだと思います。

 

いい温泉とゆったりとした時間、美味しい食事を体験して、心の底から療養をしてもらえたらと思います!

 

そしてそれは、ぜひ湯原温泉にて体験してもらえたらなお嬉しいです!

 


だいぶ長くなりましたので、今回は以上にします。

 

また次回に温泉について紹介をしていきます。

 

それでは (・ー・)