【じつは子供に大人気!】はんざきセンター【湯原温泉のオオサンショウウオ】
湯原温泉の宝が見られる「はんざきセンター」
今回は「はんざきセンター」を紹介します!
はんざきセンターとは
湯原の宝「はんざき」を実際に見ることができる博物館です。
「はんざき」とは、特別天然記念物の「オオサンショウウオ」のこと。
体が半分に裂けて(はんざき)も生きていると伝えられることから、そのような呼び名で表現されて親しまれています。
湯原温泉の街中では、モニュメントやグッズなど、いたる所ではんざきを目にすると思いますが、こちらでは生きているものを見ることができます。また、はんざきにまつわるいくつもの資料が展示されていますので、湯原とはんざきについてしっかりと分かってもらえると思います。
公式のWEBサイトはこちら。
アクセス
ゆばら湯っ足り広場より少し南、湯原ふれあいセンターと同じ敷地にあります。
湯原の街中からは少し離れていますが、車をすぐ近くに停めることができますので、アクセスしやすいと思います。
この辺りには、はんざきセンターの他に「はんざきミュージアム、はんざき大明神」という所もあり、これらをまとめて「はんざきの森」と呼ばれています。
他には、現在湯原振興局として利用されている湯原小学校の旧校舎もありますので、併せてこちらを観るのもおすすめです。木造の校舎なので中には懐かしい方もいるのでは???
なにがある?
特別天然記念物であるはんざきが飼育されており、近くで観ることができます。
はんざきは、特別天然記念物ですが、この湯原温泉内に流れる川で普通に生息しています。ただ、夜行性で昼間は隠れていることもあり、自然の中で実際に見るのは難しいそうです。もし湯原の街中で自然のはんざきを見ることができたら、ラッキーな日ですね!(ただし見るのはOKですが捕まえてはダメです。特別な天然記念物ですので)
この施設では最大で1.4mほどの個体から赤ちゃん(幼体)まで飼育されていて、大きな水槽での展示や、実際の生息環境を再現した場所での展示がなされています。
また、過去に飼育されていた1.5mほどに育ったものが、現在標本として展示されています。(好き嫌いが出やすい見た目をしているため心臓の弱い方はご注意ください^^; 正面入り口から入って一番奥、資料展示スペースあたりに彼はいます。。。)
他にも、オオサンショウウオの骨格標本や生態や文化にまつわる資料などが展示されています。こちらをぐるっと見て回るだけで、オオサンショウウオのことはもちろん、湯原とはんざきの関わり・歴史なども見て学ぶことができるようになっています。
実際に姿を見てもらえたら分かると思いますが、普段の生活ではあまり見られない、どこか原始的で子供心をくすぐられるような姿をしています。
オオサンショウウオは「生きた化石」とも呼ばれていて、2300万年前からその姿は変わらず今に至るそうです。そういった姿からか、はんざきを見て「子供が喜びました!」と言われる方が結構いらっしゃるようです。
ちなみにオオサンショウウオは、英語で「ジャイアントサラマンダー」と呼ばれます。ゲームで1回は戦ったことがありそうな名前で、そういった所もどこかくすぐられそうな気がしますね笑
おすすめポイント
個人的おすすめポイントを3つ紹介します!
1.オオサンショウウオのことがわかる
そもそもサンショウウオってなんだ?という方も多いと思いますが、ひとまずぐるっと回るだけで「魚じゃない。。。」は確実にわかると思います笑
冗談はさておいて、、、
例えば、サンショウウオには大きく3種類いること、実は前足は指4本で後足は指5本あること、あの有名なシーボルトとオオサンショウウオと関係があること、などなど、「へぇ」と言ってしまう内容が展示されています。
入場無料なので、気軽に利用できるのもいいポイントですね!
2.はんざき祭りで使われる山車の迫力!
センターを出て右手の「はんざきミュージアム」には湯原のお祭り「はんざき祭り」で使われる山車が展示されています。
実際に近づいてみるとその大きさに驚くと思います。なにせ大きいものは、全長10m程度はあるとのこと。8月のお祭りではこれが街中を行き交うと思うとさらに驚きですね!
ねぶた仕様のものは祭り当日には明かりが灯りより迫力のある姿を見ることができます!
3.はんざきにあやかるご利益
センターの裏にある「はんざき大明神」に参拝すると、はんざきの「体が半分にさけても生きている」という言い伝えにちなんだ御利益があるそうです。
はんざきのことを見て知るだけではなく、御利益までいただけると思うと、このスポットいいと思いませんか??
施設内はどうなっている?
それではセンター内に入ってみましょう。
こちらが正面入り口です。2017年にリニューアルされて綺麗になってます。
実は入り口前に、サンショウウオの名前の由来である山椒の木が植えられています。実のなる時期には山椒の香りを楽しむことができます。さり気ないけどいい仕事してますね!
こちらには全部で3つ、それぞれの水槽に1匹ずつのはんざきが飼育されています。おそらく全然動かないのでじっと観察する感じになると思いますが笑 水槽は叩かないようにしましょう。
動くシーンを見るには、、、週に1度水曜日には餌やりの様子を見られるそうです。また1時間に1回くらいは呼吸をするので、タイミングが合えば動く姿も見られるかも。
そういえば、えら呼吸じゃないんですね。。。
この部屋には骨格標本や過去に発掘された化石のレプリカが展示されています。昔の人はこの化石をみて人の祖先のものだと思っていたそうです。見えるような見えないような。。。
こちらには実際に生息する環境を再現した水槽で、3〜4匹のはんざきが飼育されています。
水槽を横から見られるのでまだ見つけやすいと思いますが、上から覗くと見つけるのはすごく難しいのがわかってもらえると思います。(頑張って数えたんですが曖昧でした笑 うまく数えられた方はぜひ教えてください)
この部屋の壁には他に、繁殖の様子や幼体の展示、地元でのはんざき調査の様子などが展示されています。
水槽の一部でははんざきの住処を再現したエリアもあります。こちらもそっと覗いてみてください。たぶん寝てます。。。
はんざきにまつわる資料が準備されています。
湯原とはんざきの伝説や、与謝野晶子が湯原に来てオオサンショウウオについて読んだ短歌や、現在の湯原のはんざき文化など、昔から今に至るはんざきの歴史が展示されています。
反対側には年表や各種文献が置いてあります。こんな大きさのボードになるくらいに、湯原とはんざきとの関わりは長く深いものなんだ、ということが分かってもらえたでしょうか。
このスペースでは、「湯原の四季」という映像作品が上映されています。各季節の湯原温泉の風景が綺麗に撮影されているいい作品になっています。こちらで好きな季節をみみつけたら、改めて湯原へきてみてはいかがでしょうか。ちなみにこの写真の左側に例の標本が飾られています。
はんざきを模した山車は、ANAの機内で発行されている雑誌に取り上げられたこともあるそうです。人と一緒に映った写真をみると、その大きさがわかりやすいですね。
現地に来られた際はぜひ本物の山車を見てみてください!
入り口のすぐ右手には、はんざき大明神にあやかった縁起物が用意されています。
はんざき大明神とは、昔この地にいた大はんざきを祀った祠です。かつては祟りを鎮めるために建てられたものですが、今ではさまざまな御利益があると言うことで親しまれています。
・はんざきメビウス
こちらは縁結びの縁起物ですね。メビウスの輪は、半分に切るとくっついた2つの輪になる不思議なアイテムです。「え、破るの??」と思いがちですが、むしろ「半分に裂いても繋がっている」という所がはんざきとマッチしてますね。メビウスの輪を実際に作ってみるのも面白いのでぜひ試してみてください。
はんざきの生態を見に来たはずなのに、意外とカップルにもおすすめなスポット になっています。
・はんざき大明神の縁起物
こちらではおみくじや願箸、はんざきの箸置き(備前焼)などが用意されています。願箸の方は「恋愛成就」や「手術成就」と言ったものがあります。手術なんかは絶対成功しそうな気がしますよね、すぐくっ付きそう笑。
ちなみに、願箸は「はんざき大明神」に参拝する時に合わせて奉納することができます。しっかりお願いしたい方はこちらを持ってはんざき大明神へ参りましょう。
縁起物購入に際しては募金をお願いしています。寄付したお金ははんざきの生態調査に利用されるそうなので、センターを楽しんでもらたら、募金もしてもらえたらと思います。
施設の紹介は以上になります。
はんざきセンターの外には、祭りで使われる山車が展示された「はんざきミュージアム」、「はんざき大明神」がありますので、こちらも別途紹介します。
はんざきについては、もっと深く紹介ができたらと思っています!
それでは (・ー・)ハンザキー